最後は、ボトル詰め。本社増設工場のボトル詰めラインは、1時間に1800ミリリットルの紙パック6300本に詰められる。これが2ラインあり、見慣れた紙パックの焼酎が、次々と流れていく。
なるほど、まず一つ疑問氷解だ。だが、焼酎造りにこれほど多くの人が関わり、いろいろな技を駆使していることに、心底驚いた。
もろみ使った特製パンも
霧島酒造は、志比田(しびた)増設工場で一般の工場見学を受け付けている。コメの蒸し上げ、サツマイモの処理、発酵タンクなど一連の製造工程をガラス窓越しに見学できる。年間の見学者は約6万人に上る。
また、志比田増設工場の隣に「霧島ファクトリーガーデン」を設け、一般に開放している。「霧島裂罅水」が湧き出る泉があり、無料で市民に提供している。ガーデン内のブルワリーでは地ビールが、ベーカリーでは焼酎もろみを使った特製パンが味わえる。工場見学の後に焼酎の試飲もできる。
多くの人が心を込めて造った焼酎を、よりおいしく楽しむコツを知りたい。繊細な味わいも感じ取ることができるブレンダーの亀沢さんに、こっそり聞いてみた。そのココロは…。