初戦で日本に敗れた南アフリカはウェールズに骨を削り合うような肉弾戦に持ち込まれ、苦戦した。終了間際のスクラム。すべてのバックスをオープンに配置し、ナンバー8フェルミューレンはブラインドサイドへ走った。外を回ったSHデュプレアが背面パスを受けて左隅に飛び込んだ。23-19。左隅は日本が南アから逆転トライを奪った因縁のゾーン。「日本戦の悪夢から多くを学んだ」というデュプレア起死回生の作戦だった。
アルゼンチンの強さには驚いた人も多いのではないか。サッカー同様、空色と白のジャージーに身を包んでいるが、サッカーのストライプに対してラグビーはボーダー。10番はマラドーナでもなくメッシでもなく、右足で蹴るサンチェスが背負う。自在のゲームメークでバックスを走らせ、圧勝の試合終了後には熱狂的で知られるアイルランドサポーターから緑色の帽子を頂戴した。「お前のことは認めたぞ」と、そういう意味だったのだろう。
アルゼンチンは準決勝に進んだニュージーランド、オーストラリア、南アとともに南半球の4カ国対抗戦でぐいぐい地力をつけてきた。日本にも身近なライバルがほしいところだ。(EX編集部/撮影:AP、ロイター/SANKEI EXPRESS)