ラグビーの第8回ワールドカップ(W杯)イングランド大会1次リーグB組の日本は11日、英国西部のグロスターで行われた最終戦で米国に28-18で勝ち、初の1大会3勝目を挙げて歴史的な快進撃を見せた今大会を締めくくった。3勝して1次リーグで敗退するチームはW杯史上初めて。
一夜明けた12日にはチェルトナムの宿舎で記者会見し、今大会を最後に退任するエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は「W杯でのパフォーマンスはずばぬけていた。後悔はない」と語った。FB五郎丸歩(ヤマハ発動機)は目を腫らして「一番幸せな時間だった」と述べた。
試合前のロッカールーム。厳しさを貫いてきたジョーンズHCが涙ぐみながら「プライドを持って戦おう」と気合を入れた。前日、日本は8強入りの目標を絶たれたばかり。それでも「歴史をつくる」を合言葉に快進撃を続けてきた選手は最後の力を振り絞り、3勝目を挙げて大会を終えた。複雑だった心境を表すように、試合後のグラウンドには達成感の笑顔と、無念の涙が入り交じった。
初勝利を得ようとしゃにむに攻める米国に手を焼いた。密集で反則を犯して先制点を許し、連続攻撃も寸断された。飛躍を支えたスクラムは前半最後に修正するまで「第1列の3人がばらばらだった」(プロップ稲垣)と、力を発揮できない場面もあった。