キックは最終戦も健在だった。25-18に詰め寄られた後半37分、約40メートルのPG。いつも通りの動作から、勝利を引き寄せるキックを冷静に決めた。1次リーグで決めた13PGは大会ランキングで1位、58得点は2位で「みんながチャンスをくれ、得点できたことがうれしい。チームのみんながヒーロー」と感謝した。
ジョーンズ・ヘッドコーチが就任した3年前の自分の写真を見ると「上半身はがりがりだった」と苦笑い。29歳となった今ではチームの副主将で、バックスのリーダーを務めるまでに成長した。
代表デビューから10年。ようやく到達した初のW杯で存在感を示し、自身の持つ日本代表の通算最多得点記録も700点を超えた。「(心は)曇り空みたいな感じで達成感はない。(4年後については)ゆっくり考えたい」。8強入りを逃し、最後まで笑顔は少なかった。(共同/撮影:山田俊介、ロイター/SANKEI EXPRESS)