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「ケーキの王様」伝統のバウムクーヘン ドイツ・ベルリン (4/4ページ)

2015.10.25 10:00

心棒の周りに焼けた生地の上から、さらに生地をかける職人。この工程を何度も繰り返す=2015年10月20日、ドイツ・首都ベルリン(宮下日出男撮影)

心棒の周りに焼けた生地の上から、さらに生地をかける職人。この工程を何度も繰り返す=2015年10月20日、ドイツ・首都ベルリン(宮下日出男撮影)【拡大】

  • 白く砂糖がコーティングされたばかりのバウムクーヘンはつややかに光沢を放っている=2015年10月20日、ドイツ・首都ベルリン(宮下日出男撮影)
  • 完成したバウムクーヘン。食べる際には薄くスライスするのがドイツ風だ=2015年10月20日、ドイツ・首都ベルリン(宮下日出男撮影)
  • 店内に陳列されたバームクーヘンと3代目店主のクラウス・ラビーンさん=2015年10月20日、ドイツ・首都ベルリン(宮下日出男撮影)
  • 首都ベルリン南西部の静かな住宅街にたたずむ「コンディトライ・ラビーン」の店舗=2015年10月20日、ドイツ(宮下日出男撮影)
  • ドイツ・首都ベルリン

 本場は薄くスライス

 「試食しますか」。そう勧めてくれたラビーンさんの姿に驚いた。バウムクーヘンをハムのように薄くスライスしていたからだ。日本ではブロック状が多いが、違うようだ。「この方が繊細な味がよく堪能できる」とラビーンさん。口に含むと、しっとりとした感触と上品な甘みが広がった。

 ドイツではバウムクーヘンはクリスマスやお祝いの際に贈る高級菓子。作ることができる職人は限られ、手軽に入手できるものでもない。「バウムクーヘン自体を知らないドイツ人も少なくない」(ラビーンさん)というほどだ。

 そのため、ラビーンさんが過去、講演などのために招かれて日本を訪れた際、逆に日本でのバウムクーヘンの身近さに驚いたという。「食だけでなく、日本文化そのものが繊細だ。だからバウムクーヘンの繊細さが受け入れられているのではないか」。ラビーンさんは笑顔で、そう分析した。(宮下日出男、写真も/SANKEI EXPRESS

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