米コロラド州ボルダーで行われた米大統領選の共和党候補たちによる討論会で、司会者の質問に対して巧みな切り返しを見せるマルコ・ルビオ上院議員(中央)。右は不動産王のドナルド・トランプ氏、左はジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事=2015年10月28日(AP)【拡大】
大統領選遊説のため議会への出席率が低いことを理由にフロリダ州の地元紙が社説で辞任を求めていることを指摘されると、こう切り返した。
「ええ、その社説は面白く読みましたよ。今日の米国メディアにバイアスが存在していることの証拠ですね」
ルビオ氏は民主党の上院議員として大統領選に出馬したジョン・ケリー国務長官(71)やバラク・オバマ大統領(54)も欠席率が高かったにも関わらず、この地元紙が支持していたとし、「主流メディアにある二重基準の一例だ」と非難した。
かつてルビオ氏の「政治の師」だったジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事(62)が口を挟んだのは、ルビオ氏が自らの欠席問題を主流メディア批判に置き換え、会場から喝采を浴びた後だった。諭すように上院議員の辞任を求めるブッシュ氏に、ルビオ氏は答えた。
「私はブッシュ氏をはじめ、このステージにいる誰かに対抗しようとして大統領選に出馬したのではありません。ヒラリー・クリントン(前国務長官)にオバマ氏の政策を続けさせてはならないからなのです」
起きた拍手の大きさは、どちらが「師弟対決」の勝者であるかを物語っていた。