くい打ち工事のデータ改竄問題で、記者会見の冒頭、謝罪する旭化成建材の前田富弘社長(左から2人目)と親会社、旭化成の平居正仁副社長=2015年11月13日午後、東京都中央区日本橋(共同)【拡大】
重層的な下請け構造
「関係各位にご迷惑とご心配をお掛けしました」。旭化成建材の前田富弘社長は13日の記者会見の冒頭、マイクを使わず立ったまま謝罪。旭化成の平居正仁副社長らとともに約5秒間、深々と頭を下げた。
旭化成の幹部は改竄問題について「住宅事業に逆風で、ブランドの危機だ」との認識を示す。今後、不正の件数がさらに膨らめば、旭化成本体の経営陣の責任問題に発展する可能性がある。
くい打ち業界での旭化成建材のシェアは、全体の1%未満にすぎないとみられている。中古マンションを扱う業者は「旭化成建材だけの問題とは思っていない」と漏らし、あくまで氷山の一角との見方だ。不正があった物件の確認作業に追われるゼネコンの関係者は「他のくい打ち業者からも不正が出てくれば、お手上げだ」と語っていたが、不安が的中した。