テロの生々しさを伝えるカフェの窓に残る弾痕や花をスマホで撮影する人。こうした画像や動画がSNSを通じて瞬く間に世界に広がった=2015年11月15日、フランス・首都パリ(AP)【拡大】
FB利用者からは、12日に40人以上が亡くなったレバノンの首都ベイルートでの自爆テロの際、このサービスが利用できなかったことから「なぜパリだけで」といった批判が相次いだ。
これに対し、FBのマーク・ザッカーバーグCEO(31)は15日、自身のFBのページに「世界では他にも多くの紛争が起きているという意見は正論」と認め、安否確認機能を今後、積極的に活用する考えを表明。アレックス・シュルツ副社長も「新しいことを始めるには、たとえ複雑な状況下であっても、初回を乗り切る必要がある。われわれにとって、それがパリだった」と、新たな挑戦への理解を求めた。
米ノースカロライナ大のゼイネップ・タフェクシ准教授(情報・図書館学)はツイッターに「(FBが)何が『深刻で悲惨』かを決め、サービスを適用するという作業はなかなか簡単ではない」と指摘する。ただ、SNSが今後も重要な役割を担うことは間違いなさそうだ。(SANKEI EXPRESS)