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京都 四条通地下通路に巨大帆布 殺風景から一変、にぎわい取り戻す  (4/4ページ)

2015.11.30 11:00

殺風景な地下通路ににぎわいとアート空間の創出を行うことを目的に帆布の絵を掲出した壁画絵師のキーヤンこと木村英輝(ひでき)さん=2015年11月14日、京都市の四条通地下通路(田中幸美撮影)

殺風景な地下通路ににぎわいとアート空間の創出を行うことを目的に帆布の絵を掲出した壁画絵師のキーヤンこと木村英輝(ひでき)さん=2015年11月14日、京都市の四条通地下通路(田中幸美撮影)【拡大】

  • 帆布の絵は、ジャガーやゾウなどの動物がモチーフになっている=2015年11月14日、京都市の四条通地下通路(田中幸美撮影)
  • 殺風景だった地下通路ににぎわいと新たなアート空間を創出するために掲出された帆布の絵。道行く人が足を止めて見入っていた=2015年11月14日、京都市の四条通地下通路(田中幸美撮影)
  • 琳派400年を記念したシャンソン歌手ワサブローさんのコンサートで、ステージを飾る帆布=2015年3月15日、京都市上京区の京都府立府民ホールアルティ(田中幸美撮影)
  • 1組が長さ9.4メートル、高さ3メートルの巨大な帆布に絵を描くキーヤン。金で縁取りをしてアクリル絵の具で完成させる。右は、制作チームのメンバーでもある妻の知位子さん=2015年4月14日、京都市中京区のキーヤンスタジオ(田中幸美撮影)
  • 帆布のモチーフとなるゾウやジャガー、カメなどの動物はスケッチをして描く=2015年11月14日、京都市の四条通地下通路(田中幸美撮影)
  • 帆布は蓮やダリアなどの花、ゾウやコイなどの動物をはじめ、極彩色のど派手な女性がモチーフになっている=2015年11月14日、京都市の四条通地下通路(田中幸美撮影)

 そんな中、京都市が従来の自動車重視から、人が主役の「歩く」ことを中心としたまちづくりに大きく転換しようと、「歩くまち京都」を理念に掲げ、昨年11月から行っていた四条通の歩道拡幅工事が10月末に完成。地上にリンクさせて、これまで古くて暗かった地下部分もなんとかできないかと京都市がキーヤンに相談を持ちかけて帆布の掲出が実現した。

 京都市「歩くまち京都」推進室の福田敏男企画課長は「地上と合わせて地下にもにぎわいが生まれ、町中が活性化した」と歓迎する。

 キーヤンは、「実はここの壁に絵を描こうと思っていた。その考えは今も消えていない」と話す。壁に描くには、いくつもの乗り越えなければならない課題と障壁が存在するだろう。しかし、あの薄暗く古い通路が、元気の出るポップなキーヤンの絵で覆われるのを見たいと思うのは私だけではないだろう。(写真・文:田中幸美(さちみ)/SANKEI EXPRESS

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