石川県珠洲市(すずし)の郵便局に到着したマイナンバー制度の通知カード=2015年10月(共同)【拡大】
不在や転居などの理由で受け取りができなかったカードは、1週間程度の再配達期間を経て市区町村で保管される。市区町村は、改めて通知したり、転居記録を調べたりして、可能な限り本人に届けることになっているが、配達の遅れによって時間の余裕がないのが実情だ。11月30日時点で郵便局から市区町村に保管先が移ったのは290万通だった。
総務省は、印刷工場から各地の郵便局に搬送する過程で遅れが出たと説明。日本郵便によると、1回目の配達が最も遅くまでかかるのが千葉県四街道市の20日で、ほとんどの地域で15日までに終わる予定だ。
≪見切り発車で現場混乱 運用開始前につまずく≫
国内に住む全ての人に番号を割り当てるマイナンバー制度で、個人番号の通知作業が遅れている。郵便局では通知カードの誤配達や紛失が相次ぎ、自治体は事務作業の増大に苦しむ。政府の制度設計や周知活動が不十分なまま見切り発車したことが、現場の混乱を招いた。企業の対応作業も進まず、巨大プロジェクトは来年1月の運用が始まる前につまずいた格好だ。