【ソーシャル・イノベーションの現場から】
多くの人に寄付について考え、関心をもってもらおうと、初めて設けられた「寄付月間~Giving December~」が1日から始まった。この1カ月、寄付の受け手側が寄付者に感謝したり、寄付者への報告を改善したりするきっかけ作りなどを目的に、全国のNPOや大学、企業、行政・国際機関などが一斉に寄付に関するイベントを各地で開催する。
活動通し情報拡散
日本ファンドレイジング協会が発行した「寄付白書2015」によると、寄付や社会貢献に関する関心の高まりを背景に、社会に貢献したいと考える人が7割近くに達している。しかし、寄付金額は、日本の人口やGDP(国内総生産)の規模を考えると、欧米に比較して、まだまだ拡大の余地があるとしている。
寄付月間のような大型キャンペーンの機会を生かし、寄付がより身近になるよう工夫を凝らすこと、そして、寄付を受ける側の資金管理や運営内容についても質を向上させることが、今後の寄付活動の拡大につながる。