好奇心かきたてる蜜飴
私は本書の中に出てくる『トルコ蜜飴』と『ハルヴァ』というお菓子が、とても印象深く、なんとか一度食べてみたいといまだに機会をうかがっています。
まず『トルコ蜜飴』は、なんといっても蜜と飴という、美味しいものと美味しいものを足した字面がいけません。絶対おいしいに決まっているじゃないですか。そしてトルコ。トルコと聞いてぱっとイメージできるものは、私の小さな脳みその中にそうはなく、今、国境付近が大変そうだなとか、飛んでイスタンブールとか、一昔前、サッカーの日韓ワールドカップの際に、イルハン王子とか呼ばれた選手がトルコ代表にいたな、くらいのものなのですが、そのよくわからない感じも、このお菓子はどういうものなのか、という好奇心をかきたてます。想像してみてください、『日本蜜飴』だったらきっとこうはいかないです。なんとなく様子がわかってしまう気がしませんか。あんみつの上にとろりと垂らす黒蜜っぽくないですか。黒蜜も好きですけれど、ちょっとドキドキに欠ける。なのに、日本をトルコにしただけで、空想の翼がはばたき放題です。
ちなみに、この『トルコ蜜飴』は著者が子供時代に過ごしたプラハの駄菓子屋で売られており、学友たちの間でも人気ナンバーワンのお菓子だったとのこと。どんなものか、というのは、こうあります。