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現代にはない古の文章にあるもの 町田康 (2/4ページ)

2015.12.13 10:00

(町田康さん撮影)

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  • 「[現代版]絵本_御伽草子_象の草子」(堀江敏幸著、MARUU絵/講談社、1400円+税、提供写真)
  • 「[現代版]絵本_御伽草子_木幡狐」(藤野可織著、水沢そら絵/講談社、1400円+税、提供写真)

 そして人間がものを忘れたり失くしたり、或いは最終的に死んだりする以上、いまから遠ざかれば遠ざかるほど即ち古ければ、ないものがふんだんにある、ということになる。したがって古ければ古いほどないものがあり、脳内のうどん爆発がいみじくなってよいということになるのだけれどもここにひとつ問題があるというのは、古くなればなるほど言葉遣いが現代から遠ざかっていって、なにを言っているかわからなくなる。なにを言っているか分からないとせっかくのないものを読むことができなくなって意味がなくなる。

 なくさない工夫し翻訳

 それを防止するためには現代の言葉に翻訳したものを読むのがよいのがよいのだけれども、ここでまた困るのは、現代の言葉に翻訳すると、その過程のどこかで、せっかくあった、ないもの、が失くなってしまう、ということで、ならばなんのために古の文章を読むのかわからない。

 それを防止するためには単に正確に翻訳するのではなく、あった、ないもの。を再び、ある、ないもの。にするための触媒のような仕掛けや文章が必要になってくる。

御伽草子の「猫の草子」/御伽草子の「木幡狐」

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