最後にワイン文化が彩ったアートの数々を鑑賞したい。古代エジプトの壁画にはワイン作りの様子が描かれ、古代ギリシャではワイン用の酒器が作られた。日本には奈良時代、ワインより先にブドウの唐草模様が伝わって、描かれている。
ワインをさらに美しく、優雅に味わおうと、酒器はどんどん輝きを増した。会場には16~19世紀にヨーロッパで作られたゴージャス極まりないガラスの酒器も展示している。
少しは知識の足しになっただろうか?
何? 「読む」より「飲む」ほうがいい? ごもっとも! 会場には、世界から集めたワインを並べた販売コーナーも開設している。(原圭介、写真も/SANKEI EXPRESS)
【ガイド】
■「ワイン展-ぶどうから生まれた奇跡-」 来年2月21日まで、国立科学博物館(東京都台東区上野公園7の20)。月曜日と12月28日~1月1日は休館、ただし1月4日は開館。一般1500円。(電)03・5777・8600。