米ニューヨークの国連本部で12月18日、記者会見の臨むジョン・ケリー米国務長官(左)とロシアのセルゲイ・ラブロフ外相=2015年(ロイター)【拡大】
だが、ウォーレン氏はロシア軍の発表を「誇張」と一蹴。IS支配地域外で行われる空爆の多くは反体制派勢力が標的で、1000人以上の市民も巻き添えにしているとの統計を挙げ、ロシアとの軍事的な協力は困難との見方を繰り返した。
ISの関与が指摘されるパリ同時多発テロやロシア機墜落を受け、ロシアのプーチン大統領は空爆対象をISなど「テロ組織」に集中すると発言。シリア情勢でロシアが欧米と協調姿勢に転じるかに見えた。
だが対テロを名目にしたロシアのシリア軍事作戦は、反体制派との紛争で劣勢に陥ったアサド政権を支援することが主目的。シリア情勢打開への外交交渉が進展するかたわらで「有利な状況展開を狙い、反体制派への空爆を緩めていない」(米軍筋)という。
18日のシリア決議は、「テロ組織」に関係国が一丸で対処すると表明。しかし、反体制派を広範に「テロ組織」に分類しようとするロシアと、米欧などとの溝は埋まらず、具体的な組織名で合意できなかったのが実態だ。