ゆうちょ銀行の預入限度額を現行の1000万円から1300万円程度に引き上げることを柱とする報告書をまとめた郵政民営化委員会の会合=2015年12月25日午前、東京都千代田区永田町(共同)【拡大】
郵政グループも一枚岩ではなかった。ある幹部は「地銀や信金と仲良くしようと思っているのに、悪影響が及ぶことをわざわざやる必要はない」と慎重だった。
政府と自民党との終盤の調整では、ゆうちょ銀の限度額が自民党案から引き下げられ、一時は1500万円案や1250万円案も浮上した。最終的に「1300万円程度」となったのは、全特と金融機関の双方が納得する水準として「まさに政治判断だった」と与党関係者は明かす。
この結果に、信金業界関係者は「300万円の引き上げならやむを得ない」と話す。一方、大手生保幹部は、かんぽ生命の限度額が自民党案の2000万円まで上がったことに「地銀などに配慮した政治的な措置だ」と悔しがった。
収益改善は期待できぬ
全特は25日発表したコメントで、ゆうちょ銀の引き上げ幅は「郵便局の利便性回復には大幅に不足する」としつつ、限度額見直しが実現したこと自体は評価した。