連覇を達成した宮原知子=2015年12月27日、北海道札幌市南区の真駒内セキスイハイムアイスアリーナ(高橋茂夫撮影)【拡大】
「もっと頑張りたい」
非公認ながらSPとの合計で自己ベストの212.83点を出し、全日本2連覇を達成した宮原。大声援に手を振る姿には、女王の風格すら漂っていた。
初恋がテーマのフリー曲「ため息」には「スケートを好きな気持ち」をぶつけた。パントマイムを学ぶなど、今季磨き上げた表現力でも会場を魅了した。
誰もが認める「練習の虫」。コツコツ積み重ねてきた努力が自信をふくらませ、結果を引き寄せる。ここ2シーズンは国内外の出場大会で表彰台を逃したことは1度もない。この日も目立ったミスはなし。抜群の安定感こそが宮原の最大の武器だ。
もっとも、本人に弾けるような笑顔はみられなかった。「(11月の)NHK杯やGPファイナルのほうが気持ちよくできた。もっと高い点数が出せたらよかった」。ミスなく終えるだけでは、もはや満足できない。
2連覇は2011、12年の浅田以来。その浅田を3大会連続で順位で上回った。もちろん、来年の世界選手権代表も内定。日本の新エース誕生を強烈に印象付ける1年を終えた宮原だが、「世界で優勝するには技術も表現も足りない。もっと頑張りたい」と、さらなる高みを見据えている。(森本利優/SANKEI EXPRESS)