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【アメリカを読む】オバマ大統領が演じない「当たり役」      (2/4ページ)

2016.1.12 09:00

1月5日、ホワイトハウスで銃規制の強化について演説中に涙を拭うバラク・オバマ大統領。米大統領たるもの「俳優」でなくては務まらぬが、オバマ氏はなぜ「世界の警察官」を演じようとしないのか=2016年、米国・首都ワシントン(AP)

1月5日、ホワイトハウスで銃規制の強化について演説中に涙を拭うバラク・オバマ大統領。米大統領たるもの「俳優」でなくては務まらぬが、オバマ氏はなぜ「世界の警察官」を演じようとしないのか=2016年、米国・首都ワシントン(AP)【拡大】

 オバマ氏は一度、銃規制強化に失敗している。2012年に米東部コネティカット州の小学校で起きた乱射事件を受けて連邦法で銃購入者全員の犯罪歴など身元調査を義務付けようとしたが、上院の壁に突き当たり頓挫してしまったのだ。そのため、今回の規制強化は大統領権限でできる範囲で実施する。

 演説でオバマ氏は、武器保有の権利を保障した合衆国憲法修正第2条を盾に規制強化に反対してきた野党・共和党や有力ロビー団体の全米ライフル協会(NRA)を強く批判した。

 また、米紙ニューヨーク・タイムズへの寄稿では「改革を支持しない候補者は、私の党(民主党)であっても応援も投票もしない」と表明し、11月の大統領選、議会選挙に影響を及ぼそうという意図をあらわにした。

 クリントン氏も「距離」

 その一方で、北朝鮮が6日に実施した核実験、サウジアラビアによるイランとの断交、中国が南シナ海の人工島で実施した試験飛行など安全保障上の重要課題に関しては、新年を迎えてから1週間余りを経ても表立った形で何も語っていない。

マルコ・ルビオ上院議員「世界中の敵がオバマ氏の弱さにつけ込もうとしている」

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