高校スポーツ観戦の醍醐味(だいごみ)は、才能の発見にある。原石の輝きに胸を躍らせ、彼ら彼女らの将来に希望を託す。
甲子園球場で松井秀喜(ひでき、星稜高-巨人-ヤンキースなど)を見た驚きや、高校サッカーで小倉隆史(四日市中央工-名古屋グランパスなど)の左足に興奮した記憶は忘れがたい。
11日に行われた全国高校ラグビー決勝にも、将来の活躍が楽しみな才能があふれていた。
優勝した東海大仰星の主将、フランカーの真野泰地(まの・たいち)は歓喜にはしゃぐフィフティーンの中で男泣きに泣いていた。
172センチ、87キロと、FWとしてもラガーとしても体格には恵まれていない。だが、相手ディフェンスのわずかの隙間に体をこじ入れ、しゃにむに前進する姿は仲間の奮起を呼んだ。