衆院本会議で施政方針演説をする安倍晋三(しんぞう)首相=2016年1月22日午後、国会(酒巻俊介撮影)【拡大】
東京株式市場の日経平均株価は、22日は反発に転じたものの中国経済の先行き懸念を受け年明けから続落傾向にある。それでも民主党政権時の株価とは比較にならない。首相は民主党政権時の経済統計と比較しながらアベノミクスの優位性を強調した。これも半年後に迫った参院選をにらんでいるからに他ならない。
正々堂々議論、責任果たす
だが、首相の視線はさらに先にある。演説で「3年間の内政、外交の実績の上に、今後もぶれることなく、この道をまっすぐに進んでいく。困難な課題にも真正面から挑戦し、結果を出す」と宣言したように、参院選後を見据え、祖父、岸信介元首相(1896~1987年)も目指した憲法改正を自らの手で成し遂げようとしている。
首相は第1次政権の2007年に憲法改正の具体的な手続きを定めた国民投票法を成立させ、第2次政権の14年には投票年齢を4年後に「18歳以上」に引き下げ、憲法改正への法的な環境を整えた。だが、民主党は「立憲主義を理解しない首相のもとで憲法改正を議論すると、憲法そのものの破壊になる」(岡田氏)と安倍政権下では議論に応じようとしない。