勝って泣く田中史朗(ふみあき)を、敗れた大野均(ひとし)が抱く。大野の左手は田中の頭に、田中の左手は大野の腰に。2人の右手は腹の前で、がっしりと握り合わされていた=2016年1月24日、東京都港区の秩父宮ラグビー場(共同)【拡大】
ラグビー・トップリーグの決勝が24日、秩父宮ラグビー場で行われ、パナソニックが東芝を27-26の1点差で破り、3季連続4度目の優勝を果たした。昨年のワールドカップ(W杯)イングランド大会で世界を驚かせた日本代表の大活躍に始まる今季を締めくくるにふさわしく、両チームには5人ずつ10人の日本代表戦士が顔をそろえた。
スタンドを埋めた観衆は2万4557人。今季の総入場者数も49万1715人と史上最多記録を大幅に更新した。双方の代表選手の活躍もあり、決勝は緊張感あふれる好ゲームとなった。
最後の1プレーを知らせるホーンが鳴り、東芝のセンター、リチャード・カフィが蹴ったパントは楕円(だえん)球のいたずらで不規則にバウンドし、パナの主将、堀江翔太の頭上を越えてウイング豊島(とよしま)翔平の腕の中に飛び込んだ。トライでついに1点差。南アフリカ代表、フランソワ・ステインのゴールキックが決まれば東芝の優勝、外れればパナの3連覇。堀江は見ていられず、目の前の芝に視線を落としていたという。