勝って泣く田中史朗(ふみあき)を、敗れた大野均(ひとし)が抱く。大野の左手は田中の頭に、田中の左手は大野の腰に。2人の右手は腹の前で、がっしりと握り合わされていた=2016年1月24日、東京都港区の秩父宮ラグビー場(共同)【拡大】
その後も一進一退。リーチの突進をパナのホラニ龍コリニアシが真正面で止める。交通事故のような音がした。最後は南アのモンスター、ステインの独走。これに追いついた北川智規も速い。逆サイドウイングからセカンドタックラーとなった代表の切り札、山田章仁も速かった。だが2人がラックに巻き込まれ、逆サイドに振られてカフィがパントを蹴ると、これを守るのはFW第1列の選手らだった。
堀江がボールを追い、楕円(だえん)球のいたずらで豊島にトライを奪われたが、堀江の後ろをあきらめずに追った稲垣啓太が立ちふさがり、豊島を中央に走らすことを防いだ。これが、ステインの決まれば逆転のプレースキックを失敗させた伏線である。堀江も稲垣も走れる第1列として日本代表を支えたFWだ。
3位決定戦では五郎丸歩が3本のキックを成功させ、ヤマハ発動機が神戸製鋼を26-22で破った。五郎丸は世界最高峰リーグ、スーパーラグビーの豪州・レッズに参戦する。日本の多くの代表戦士らも、サンウルブズの一員として参戦する。日本で開催する2019年W杯を目指し、今を最高到達点ではなく、スタートラインとしなくてはならない。(EX編集部/撮影:山田俊介、塩浦孝明、共同/SANKEI EXPRESS)