≪テロリスト排除へ 「渡航させない」≫
ISは日本を標的と名指ししており、国際テロの懸念が高まっている。テロの未然防止とともに、危険地域への渡航者の把握や対策が課題だ。
チェックしきれず
「危険と分かっていても違法性はない。渡航を止めることは不可能だった」。警察関係者は後藤健二さんの事件に無念さをにじませる。当時、後藤さんのシリア渡航計画を把握した外務省などは自粛を繰り返し求めたが止められなかった。
昨年2月、外務省は人身保護の観点から、シリア行きを計画した男性に旅券返納を命じた。憲法で保障された「渡航の自由」を踏まえて慎重だった外務省だが、後藤さんと湯川遥菜さんの事件を受け“積極策”に出た。
ただ、公安関係者は「全ての渡航はチェックできない」と話す。後藤さんらの事件後もトルコからシリア入りを計画したフリージャーナリストの安田純平さんが行方不明になっている。