日本のスポーツ界には、「異次元の存在」と呼ぶにふさわしい選手が3人いる。
一人はフィギュアスケートの羽生結弦(はにゅう・ゆづる、21)。圧倒的な4回転ジャンプの成功率の高さと華麗なステップ、鬼気迫る演技力で今季、前人未到の300点台を連発した。
彼の憧れであり目標でもあったプルシェンコに「ユヅルはフィギュアの新たなステージを切り開いた。今は私が彼のファンだ」といわしめた。羽生が切り開いた300点台に安藤美姫(みき)の恋人、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)も到達したが、まだまだ得点差は大きい。
もう一人は体操の内村航平(27)。ロンドン五輪の個人総合金メダリストで、世界選手権のこの種目6連覇中。スペシャリスト全盛の世界の中で、死角なく全種目で美しい演技で魅了し、なお新たな技に闘志を絶やさない。世界の全選手の憧れの存在である。
もう一人、それがスキー女子ジャンプの高梨沙羅(さら、19)だ。7日、オーストリアのヒンツェンバッハで行われたW杯個人第12戦で圧勝し、W杯10連勝を果たした。今季12戦で11勝目。1本目でヒルサイズ(94メートル)を上回るジャンプ台記録の98メートルを飛ぶと、2本目も90メートルにまとめ、2位のダニエラ・イラシェコ(オーストリア)に大差をつけた。