クレーン車で転落した国道脇から移動されたスキーバスと現場を調べる長野県警の捜査員ら=2016年1月15日、長野県北佐久郡軽井沢町(共同)【拡大】
スキーツアーの客ら15人が死亡した長野県軽井沢町の大型バス転落事故は15日で発生から1カ月。捜査関係者によると、これまでの捜査で車体や部品には事故に結び付く異常が見つかっておらず、長野県警はバスが下り坂で加速し車体を制御できなくなったのは、運転ミスだったとの見方を強めている。
原因解明に向け、運行記録計(タコグラフ)の記録紙の解析結果や乗客の証言から、バスが転落に至った経緯を精査。運行会社「イーエスピー」(東京)の同僚からも事情を聴き、大型バスに不慣れだったとみられる運転手の技術の程度やこの会社の研修の実態を調べている。
これまでの調べによると、バスは現場までの約1キロの下り坂を、制限速度の時速50キロを大きく上回る速度で走行。現場の手前約250メートルで対向車線にはみ出して手前約100メートルではガードレールに接触し、時速96キロで左カーブの右側ガードレールをなぎ倒して転落した。
捜査関係者によると、フットブレーキには使いすぎで部品が過熱し、利きが悪くなる現象が発生した痕跡はなかった。