クレーン車で転落した国道脇から移動されたスキーバスと現場を調べる長野県警の捜査員ら=2016年1月15日、長野県北佐久郡軽井沢町(共同)【拡大】
「無謀ツアーのしわ寄せ」
こうした流れに、東京にあるバス会社の担当者は「事故や故障は付き物。運転手の軽微な見落としなどのミスが厳しい処分につながりかねず、正直怖い」と不安を明かす。この会社では、書類の不備がないか見直すなど、生き残りに必死だ。
関東のバス会社社長も「今のままでは監査を乗り切れない」と戦々恐々だ。激しい競争でコスト削減を迫られた結果、安全管理を怠ったとして行政処分を受けたこともあると明かす。再び処分を受け、何台ものバスが使用停止となれば、営業への打撃は大きくなるが「安全面に金をかける余裕はない」と悩みは深い。
国交省は、規制強化により安全管理にコストをかけさせ、悪質な業者は廃業に追い込む構えだが、バス業界には、旅行会社への対応が手ぬるいとの声も。あるバス会社の幹部は「無謀な格安ツアーのしわ寄せがバス会社に来る構造を変えないと、また事故は起こる」と警鐘を鳴らしている。(SANKEI EXPRESS)