製造業を変える「魔法の箱」 3Dプリンター急成長、ものづくり再考の機会 (3/5ページ)

2013.12.18 06:00

3Dプリンター

3Dプリンター【拡大】

 切削工具では作れない複雑な構造物が一体形成できるほか、使う材料を変えることで、異なる金属が一体になった新しい機能を持つ製品も作れる。また、10種類の製品を1個ずつ作るといった多品種・少量生産に強みを持つ。

 ものづくりの競争力は、大量生産による低コスト化か、独自の職人の技で高付加価値な製品を作るかが従来、中心だった。前者は設備投資や需要が、後者は熟練の技術がそれぞれネックとなり、製造業の新規参入を難しくしてきた。

 だが、3Dプリンターは、デジタル技術でものづくりのハードルを下げた。経済産業省は3Dプリンターが「ものづくりの変革を加速する可能性を持っている」と指摘する。

 国産機 官民で開発推進

 3Dプリンターの世界市場は急激に伸びる見通しだ。米調査会社ウォーラーズ・アソシエイツは、2021年の3Dプリンター世界市場規模が108億ドル(約1兆円)と、12年に比べて約5倍に拡大すると予測する。成長性に目を付け、各国政府も普及促進にかじを切った。

肝心の3Dプリンターそのものは、ほぼ欧米メーカーの独占状態

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