そこには、日本に対し歴史問題への意識不足だなどと非難を繰り広げたり、解決済みの慰安婦問題を何度も振りかざし、強弁を繰り返していた姿はない。むしろ、安全を軽んじ、その上、そうした姿勢を省みて改めることがなかった自国社会の「病根」にようやく気付き、失望している姿が際立っている。
恥ずかしいらしい
朝鮮日報が23日付で掲載した「韓国の恥ずべき自画像」というコラムは、韓国社会の病根を指摘している。
船長をはじめとする船員が、多数の高校生の避難誘導を適切にしなかったことを踏まえ、「ある意味、セウォル号の船長と船員は、恥ずべきわれわれの時代の自画像だ」とした。その上で、韓国社会は「生き残りたければ他人を押しのけてでも前に出るべきだ」と暗に教えてきたとし、「弱者を先に」「遅くなっても一緒に」という社会倫理や道徳は、教科書に出てくる退屈な話程度の扱いだと述べている。
そして、韓国社会に「弱い立場の乗客のために惜しむことなく救命胴衣を脱いで渡す人間が、どれほどいるだろうか。自問してみるべきだ」と結んでいる。