安倍晋三首相との会談を終え、記者の質問に答える日銀の黒田東彦総裁=11日午後、首相官邸【拡大】
両者が会談したのは、7月以降も消費を中心に回復ペースが鈍く、当初描いた景気回復シナリオの見直しを余儀なくされたためだ。
再増税に慎重な安倍首相は8月に入り、旧知の経済専門家とひそかに会談し、再増税の影響や増税決定時に必要な方策について意見を聞いてきた。景気減速に備え、政府・日銀が両輪となった景気刺激策を検討すべきだとの考えも専門家の進言によるものだ。
もっとも、首相のブレーンである内閣官房参与の浜田宏一、本田悦朗の両氏は、景気動向次第では再増税の延期を考えるべきだと主張。その一方で、黒田氏は予定通り再増税しなければリスクが生じるとの認識を示しており、決断に向けた首相の悩みは尽きない。