しかし輸入品目の中で大きなウエートを占める原油価格は3~4年ぶりの低水準。円安が進んでも物価は上昇しにくくなっている。
7~9月期の国内総生産(GDP)も2四半期連続のマイナス成長で、大半のエコノミストは「2%到達は極めて厳しい」とみている。
日銀の一部からも「2%の物価目標は非現実的。1%程度に引き下げるべきだ」との声が上がる。
しかし物価安は通貨高になりやすいため「日銀が物価目標を下方修正すれば『円高ドル安を容認した』と受け取られかねない」とみずほ証券の上野泰也氏は指摘する。日銀は2%の旗を降ろせなくなったのだ。
物価が伸び悩めば追加緩和を求められるが、財政ファイナンスとの批判をうまくかわせる秘策はあるのか。
日銀による金融政策のかじ取りは一段と難しくなりそうだ。(藤原章裕)