日銀が21日に2015年度の消費者物価指数上昇率の見通しを前年度比1.0%に大幅下方修正したことで、「2年で2%」の物価目標はほぼ不可能となった。それにもかかわらず、追加の金融緩和に踏み切らなかったのはなぜか。また日銀は今後、追加緩和に踏み切るのか、それとも目標の修正に動くのか-。「日銀ウオッチャー」と呼ばれる金融政策担当エコノミストの見解もさまざまだ。
賃上げ頼み?
「賃上げ交渉の動きをみても、企業や家計がデフレマインドに戻る懸念は払拭されている」
黒田東彦総裁はこの日の会見でこう強調し、「15年度を中心とする期間」の物価目標達成は変更しなかった。
今春闘で給与水準を一律に底上げするベースアップ(ベア)が昨年実績(産業界全体で0.4%)を上回る期待が高まっているのは追い風だ。