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アルゼンチン 氷河を歩く(下) 1日2メートル移動 まるで「生き物」
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駐車場から見たペリト・モレノ氷河=2014年10月16日、アルゼンチン・エル・カラファテ(藤原翔撮影) 太平洋から吹く湿った風が南米アンデス山脈にぶつかって大量の雪を降らせ、積もった雪が圧力で氷結し、氷河が生まれる。南部パタゴニア地方は、南極やグリーンランドに次ぐ氷河面積を誇る。特徴は活発な動きだ。
他の地域に比べて冬の最低気温が高く、氷の溶融や再氷結が短い周期で繰り返される。そのため、氷河の先端部からは轟音(ごうおん)とともに巨大な氷の塊が湖へ滑落(かつらく)する様子を眺めることができる。
氷河ツアーの拠点となる町、エル・カラファテからバスで約1時間。世界遺産ロス・グラシアレス国立公園内のペリト・モレノ氷河は壮大だった。中心部で1日に約2メートルも移動し、「生きた氷河」と呼ばれる。
駐車場から板張りの遊歩道を下ると、いくつもの展望台がある。さまざまな角度、距離から全長約35キロの氷河を間近に眺めることができ、言葉を失う迫力だ。
「ガラガラガラ」「バリバリバリ」。ときおり静寂を破る地響きが聞こえてくる。
すぐには音の発信源が見つからない。ぐるっと氷河を見渡すと、氷の塊が崩れ落ちる瞬間をとらえることができた。現地ガイドによると、氷河の崩落は夏季にあたる12月~3月により多くみられ、たくさんの観光客でにぎわうという。
≪疲れた体に染みこむ一杯≫
ペリト・モレノ氷河を歩くことができるトレッキングツアーに参加した。
アイゼンを装着して、ガイドの先導に従って歩く。一歩一歩ゆっくりと踏みしめるように歩くため、すぐに体が温まり寒さを忘れた。
始めは石や土がかぶった黒ずんだ氷ばかりだったのが、少し行くときれいな白に。いつしか周囲一面に真っ白な世界が広がり、思わず方向感覚を失ってしまった。
印象的だったのは、氷河の中にたまった水の美しさ。手袋を外して両手にすくって飲んでみると冷たくて、乾いたのどをやさしくうるおしてくれた。
現地ガイドによると、ペリト・モレノ氷河の氷は気泡が少なく透明度が高いため、青い光を反射し、「鮮やかなブルーに輝く」という。
自然を満喫できる1時間超のツアーの締めくくりは、氷河入りウイスキーで参加者やガイドと乾杯。悠久のときを経て形成された氷河の上で味わうアルコールが疲れきった体に染み渡った。(写真・文:運動部 藤原翔/SANKEI EXPRESS)
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