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【松田美智子の丸ごと食べちゃう】使い方いろいろ 簡単すぐれもの イチゴ
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真っ赤なイチゴは気持ちをも春めかせてくれる(野村成次撮影) ≪手で裂いて浸透しやすくする≫
春、店先に真っ赤なイチゴが並び始めるとウキウキしますよね。やっぱり赤い色にはひかれてしまいます。
今回使用するイチゴは群馬県の「やよいひめ」。味がとっても濃くて、色も美しいルビー色、サイズも大きすぎず食べやすいです。「これぞイチゴ!」というような品種です。イチゴはたくさんの品種がありますので、食べ比べをするのも楽しいですね。
スタンダードに練乳をかけていただくのももちろんですが、ちょっとおしゃれに抹茶砂糖を添えてみてはいかがでしょうか。緑と赤の色合いも春の野原のようですし、抹茶のほんのりした苦みとさわやかな香りが、イチゴの風味を引き立ててくれます。お客さまへのおもてなしや、和食のデザートにぴったり。贈答品にすることが多いイチゴですが、抹茶砂糖を入れた小さな包みを添えてプレゼントするのもすてきです。
春にお値段も安くなるイチゴは、ついついたくさん買ってしまいますが、冷蔵庫にしばらく置いておくと、いやな匂いを放つようになります。そんなとき、私はソースにしてしまいます。
ソースのポイントは、火を通さないこと。香りもフレッシュですし、何より真っ赤な色をそのまま残せるという強みがあります。イチゴと砂糖を交互に重ねるだけですが、なるべくイチゴは手で裂くように。面が大きくなり、浸透しやすくなります。甘味も、せっかくなのでとっておきの上白糖やはちみつを使ってください。砂糖には塩と同じくらいの脱水作用がありますので、1日も置けばいい具合にイチゴが溶けてくれます。スパイシーに、クローブや黒こしょう、シナモンを加えても面白い風味になります。大きな容器で作らなくても、食べ残したイチゴをカップに入れて砂糖をまぶしておくだけでも、立派なソースが出来上がります。
このソースはなかなかのすぐれもの。たっぷりの発酵バターで焼いたフレンチトーストにかけてもおいしいですし、シンプルにソーダで割れば華やかな飲み物に。オレンジジュースを加えてみたり、大人にはラムを入れてカクテルにしてもいいですね。
白ワインとゼラチンを加えて冷凍したものは、フードプロセッサーにかければとっても濃厚なソルベになります。フードプロセッサーではなめらかな口当たりになりますが、フォークで砕くとしゃりしゃりした食感を楽しめます。
他にも、こしたソースに生クリームを加え、密封容器に入れて振ればふわっとババロア風のデザートに。わざわざ泡立てる必要がなくてらくちんなんです。牛乳と合わせて、ゼラチンで固めてゼリーにしてもいいですね。
グラノーラやヨーグルトにかけたり、パンケーキに添えたりと、アイデア次第で無限に使い方が広がるこのソース。季節が進むごとに、ブルーベリーやラズベリーなど他のベリー類を加えて「ベリーベリーソース」にするのもおすすめですよ。(文:料理研究家 松田美智子/撮影:野村成次/SANKEI EXPRESS)
【材料】(4~6人分)
イチゴ 1パック(約20個)
上白糖 1/3カップ
レモン汁 大さじ1~
〔1〕イチゴは洗って水気を抑え、へたを落とす。縦に1~2センチ切り込みを入れて、手で半分に裂く。
〔2〕清潔な密封容器にイチゴと上白糖を交互に入れ、最後にレモン汁を加え蓋をして1晩おく。砂糖、レモン汁は味を見ながら調節する。
〔3〕パンケーキ、トースト、ヨーグルト、アイスクリームなどにかけて楽しむ。
【作り方】
イチゴソース1/2カップを炭酸水1カップで割れば春らしいドリンクに。オレンジジュースやラムを加えても。
【作り方】
板ゼラチン1枚(1.5グラム)を水で戻し、水気を切る。白ワイン1/4カップを加え容器に入れ、レンジ600wで30秒加熱する。2カップのイチゴソースと合わせ冷やし固める。フードプロセッサーにかけて空気を含ませ、ソルベに仕立てる。
【作り方】
抹茶と粉砂糖を同量、茶こしで振るい、合わせたものにイチゴをつけていただく。ほのかな抹茶の苦みと軽い甘みがイチゴと合う。
「やよいひめ」は群馬県が育成した「とねほっぺ」と、栃木県が育成した「とちおとめ」を掛け合わせてできた品種。大粒で糖度が高く、しっかりとした肉質が特徴。身がしっかりしているので、ケーキなど製菓用にも向いている。群馬県では12月から6月にかけて出荷される。
今回ソース作りに使用したびんが「チャーミークリアー」。ガラス製なので、中身の味わいに影響を与えにくい。広口なので使いやすく、すっきりしたデザインでキッチンに置いておいてもかわいらしい。(問い合わせ)星硝:(電)03・5401・1746