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コード2本で作るユニークなUNEEK KEEN

 世界中から若者が集まる人気の街、米オレゴン州ポートランドに拠点を構えるアウトドアブランド「KEEN」が、コード2本を使って作るサンダル風スニーカー「UNEEK」を発表した。開発したのは創業者の長男であるローリー・ファースト・ジュニアさん。来日したローリーさんは「まるで履いていないかのような、快適な靴を作りたかった」と話す。東京・表参道ではUNEEKを中心とした期間限定ショップ「KEEN UNEEK STORE at オモハラステーション」を5月31日まで営業している。

 伸縮自在、ぴったりフィット

 「UNEEK」は英語の「ユニーク」という意味と「あなたにKEENを(KEEN YOU)」というフレーズをもじってつけられた。芯が入り、撥水(はっすい)加工を施したポリエステルの2本のコード(ひも)を編み上げたボディーに、軽量なポリウレタンを使った靴底だけで基本的に作られている。サンダルのような形で「オープン・エア・スニーカー」と呼ばれている。実際に履くと編み上げたコードが自在に伸縮し、足にぴったりフィットする。靴底には細かい切れ込みが入っており歩きやすい。

 「つま先を守る、世界で最も快適な靴を」とローリー・ジュニアさんが自宅の裏庭で開発に着手したのが2011年の春。「足裏の『土踏まず』を布で覆うとどうしてもゆがんで履き心地が悪くなる。ならばひもで覆ってしまおうと考えた。1本より2本で編み上げた方が伸び縮みするので履き心地がいいと気付くまで時間がかかったよ」と笑う。

 あまりに斬新なUNEEKの形は、ポートランドを形容する言葉としてよく使われる“QUIRKY(風変わり)”で“DIY(Do It Yourself=自分で作る)”を体現している。製作サイドは難色を示したが、父の創業者ローリー・ファースト氏は「いいんじゃない?」とゴーサインを出した。発売するまで3年半を費やし、昨秋に発表。「最初見た人たちの反応は、好きか嫌いかで真っ二つに分かれた。でも履いてみるとすごく楽で、好きになってくれる」

 サンダルから靴、バッグ

 KEENは2003年に創業。創業メンバーの一人の姓から取った社名は、英語で「鋭い」という意味も持つ。市街地のそばにオレゴン州の自然が広がるポートランドでは、アウトドア用品の需要が大きい。物作りのコンセプトは「CREATE(創造すること)」「PLAY(楽しむこと)」「CARE(気づかうこと)」の3点を組み合わせたハイブリッド・ライフ。最初の成功はつま先を保護するサンダル「Newport(ニューポート)」だった。水辺から陸地、郊外から都市、夏から冬へとつなぐ機能性が高く丈夫で動きやすいサンダルは爆発的な人気を呼ぶ。

 以後サンダルや靴のバリエーションを増やし、メンズにウィメンズ、キッズなどサイズや色も豊富に取りそろえる一方、オリジナルのバッグや靴なども提供。昨年には「100万歩歩いてもヘタらない」登山用の靴「Durand(デュランド)」、工程で接着剤を靴底に使わず、環境に優しいとされる「ダイレクトバルカナイズド製法」による靴「KEEN CANVASシリーズ」を発表するなど新しい取り組みにも意欲的だ。

 大企業にするつもりない

 日本上陸は2004年。国内では東京・原宿と大阪・梅田に直営店を構えるほか、全国の専門店や百貨店を中心に、オフィシャルのオンラインショップでも入手できる。

 オレゴン州に本拠を置くアウトドアブランドにはナイキやコロンビア・スポーツウェアなど大企業がひしめく。「でもDNAは全く違う。KEENはミドルサイズで株式公開の予定もない。アウトドアを愛し、今のままで頑張っていこうと父はいつも話している」とローリー・ジュニアさん。兄弟4人はみなKEENで働いている。これからも個性的な靴が登場しそうだ。(藤沢志穂子、写真も/SANKEI EXPRESS

 ■KEEN UNEEK STORE at オモハラステーション 東京都渋谷区神宮前4の30の3 東急プラザ表参道原宿3階 営業時間は午前11時~午後9時。休日は東急プラザ表参道原宿に準ずる。5月31日までの期間限定店舗。UNEEKキャンペーンサイト:uneek.jp

KEEN Garage Harajuku 東京都渋谷区神宮前6の14の2 (電)03・5466・7350 正午~午後8時(月~金)、午前11時~午後8時(土日、祝日)。不定休。

 ※価格は税込みです。

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