ニュースカテゴリ:EX CONTENTS
エンタメ
南国タヒチのエッセンスふわり フレンチキュイジーヌ ティアレ
更新
≪多彩な旬のコース 気軽に≫
京都市役所にほど近く、京都でいま最も注目が集まる御所南エリアにある「フレンチキュイジーヌ ティアレ」。店名に冠したティアレとは、南太平洋にあるタヒチの花を意味する言葉で、その名の通り、店内やテーブルには至る所に花が飾られ、コーラルピンクのいすにテーブルクロス、籐のいすがしつらえられ、壁には南の島を思わせる絵画…。京にいながら南太平洋のリゾート地に訪れた気分にさせてくれる。
「本格的なフレンチを気軽に楽しく、南国リゾートのエッセンスをまとわせるように提供することを心掛けています」とオーナーシェフの橋本浩明さんはいう。
例えば前菜の「フォアグラのテリーヌ」は、厚めに切ったフォアグラにドライイチジク、手作りのグレープフルーツジャムにタヒチ産のバニラを盛り込んだ一品。
フォアグラはバニラビーンズとともにマリネして優しく火を入れている。口にすればフォアグラの濃い味とお菓子のように甘いバニラの香りがふわっと口の中に広がる。官能的なバニラの香りが南国のイメージを想起させる。
同じく前菜の「天使の海老のフラン」は濃厚なエビが丸ごと一尾楽しめる。コンソメに卵、生クリームを混ぜ込んで蒸し上げた茶碗(ちゃわん)蒸しのようなふわふわのフランに、エビの殻やミソでとった濃厚なソースをまとわせる。
涼やかなガラスの器で提供されているが、意外や温かく、そのギャップに驚かされる。ちなみに「天使の海老」とはメニューの名前ではなく、南太平洋のニューカレドニアの美しい海で養殖されたエビにのみ名付けられる名前だとか。
「2002年のオープン以来、常連客から必ずリクエストされるほど支持されています」と橋本シェフは胸を張る。フラン(卵と生クリームなどの材料を混ぜたものを型に入れ蒸し焼きにした料理)と濃厚なエビのソースが絡まり合い、深い味わいに驚く。日本人なら誰もが好む味といえるだろう。
魚料理はヒメジを使った「ルージェのポワレ」。和食ではあまり扱われない食材のヒメジも、フレンチでは魚料理の王道。刺し身には不向きでも火を入れるソテーや揚げ物にすると白身本来の甘さが際立つ。皮目の赤さを際立たせるソースは真っ黄色。フレンチに見かけぬ黄色のソースの正体はサフランで作るという。濃厚なクリームソースとヒメジのおいしさに驚かされる。
シェフが南国タヒチにひかれたきっかけは、マダムの智子さんの影響だという。「初めてタヒチを旅したとき、主人は現地の食材を使ったフレンチのレベルの高さに衝撃を受けたようです」とマダム。
とはいえ「2002年にオープンした当時のフレンチは、まだまだ肩肘を張って食べるようなハレのレストラン」だったが「もっと気軽に、楽園を訪れた時のようにリラックスしてフレンチのコースを味わってもらいたいとの思いは、オープン当時から変わっていません」と語る。
また、シェフは大阪出身とあって、ディナーも3900円からとお手軽な値段設定。大阪人ならではのお得感を大事にしているからという。背伸びしない値段はフレンチ初心者には最適だろう。
ランチ、ディナーともにコースを用意し、シーズンごとに旬の食材を取り入れたメニューを提供する。ランチなら、子供向けの小さなハーフポーションコースも用意できるという。訪れる人は小学生から100歳のご近所さんまでと多種多彩。2014年にはグルメガイドブックのミシュランでビブグルマンに選ばれたこともあり、京都観光の折に訪問する人も増えているという。(文:木村郁子/撮影:志儀駒貴/SANKEI EXPRESS)