ニュースカテゴリ:EX CONTENTS
トレンド
【松田美智子の丸ごと食べちゃう】良質の脂肪酸、小骨までおいしく マイワシ
更新
ピーンとそりかえったものは新鮮な証拠。今にも泳ぎ出しそう!(松下二郎さん撮影、提供写真) ≪「手開き」なら包丁いらず≫
どうです、今にも泳ぎ出しそうなこのマイワシ。梅雨が始まるこの時期に脂が乗り、型も大きくなるイワシを丸ごといただきましょう。
イワシ(鰯)の名は、「弱し」から転じたと言われています。イワシの稚魚のほとんどが他の魚に食べられてしまうからなのだそう。また、鮮度落ちが早いためという説もあります。
イワシは青背魚の代表。良質のアミノ酸、タンパク質も豊富ですが、注目すべきは良質の脂肪酸です。動脈硬化を防ぎ、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを減らすEPAとDHAを多く含んでいます。また、カルシウム、リン、マグネシウムも豊富。成長期の子供、中高年の方におすすめの食材です。
おすすめのイワシは、太って丸みを帯びたもの。ぬめっとした感触のものがいいです。細く硬いものは脂が乗っていません。つやのないもの、脂焼けしやすいので色合いの鈍いもの、黄色みがかったものは避けましょう。
イワシのうれしいところは、丸ごと食べられるところ。頭と尻尾を落としてワタを取るだけで、小骨までおいしくいただけます。ちなみに鮮度がいいイワシはウロコが残っていますので、包丁の刃先で尻尾から頭の方へとなでるようにそぎ、はがしてください。
一品目は、家庭でも簡単に作れるオイルサーディンから。ウルメイワシやヒコイワシで作ることが多いのですが、手に入りにくいので、マイワシでもおいしく作れます。できたての熱々もおいしくいただけますし、オイルに浸った状態で冷蔵保存も可能です。キンキンに冷やしたソーヴィニヨンブランといただいたらもう最高! ごはんと合わせて丼ものにも。
生姜煮は、これから暑くなってくる時期ですので、体がシャキッと元気になる梅を合わせました。青魚のにおいが苦手という人でも、梅とショウガの風味でおいしくいただけると思います。煮るときですが、キッチンペーパーで落とし蓋をするとイワシの軟らかい身を傷つけませんし、少ない調味料でよく味がしみます。
次は、手で開く「手開き」で。頭を落としてワタを取ったイワシを、背骨に添って指でしごくように開きます。そうすると背骨が浮いてきますので、指ではがします。さらに皮をはぐだけ。今回はつみれにしますが、このままお刺し身でもいけちゃいます。
つみれはフードプロセッサーでも大丈夫なのですが、できればすり鉢であたってください。骨の食感がいいあんばいで残るんです。こちらは、岩石揚げとつみれ汁でいただきます。ブラックペッパーを入れると印象が変わって、飲んだ後の締めにぴったりのお椀になります。
余ったつみれは薄力粉をうすく付けてハンバーグのように焼いたり、みそと大葉などを加えて魚焼きグリルで焼いたりと使い道もいろいろ。岩石揚げが残ったら、湯通しをして甘辛に煮てもおいしいです。この時期のイワシは安いですから、たくさん買って、たくさんいただきましょう!(料理研究家 松田美智子/撮影:フォトグラファー 松下二郎/SANKEI EXPRESS)
マイワシ 8尾(ウロコを引き、頭、尾、内臓を処理する)
塩 大さじ1/2
[A]
ローリエ 2枚
ローズマリー 1茎
赤唐辛子 1本
黒粒胡椒 大さじ1
オリーブオイル 約2カップ
〔1〕下処理したマイワシの水気を抑え、塩を全体にして約1時間ぐらい、塩が吸収されるまで、冷蔵庫に置く。
〔2〕直径16センチぐらいの鍋にAとマイワシを交互に並べ、オリーブオイルをひたひたにかけ、蓋をして中火で約20分加熱する。火を切りそのまま粗熱が飛ぶまで置く。
オイルはひたひたになるまで注いで。小型のイワシの場合は、水やスープでわるとふっくら仕上がる
〔1〕ウロコを引き、頭と尾、内臓を処理したマイワシ(大きいものは半分に切る)4本を土鍋などに並べる。千切りショウガ大さじ3と梅干しの果肉大さじ2(種も)を加え、酒1/2カップ、水1カップを合わせて中火に掛ける。
〔2〕ふつふつしてきたら三温糖大さじ1を加え、落とし蓋をして鍋の蓋をし、20分弱火で煮る。そのまま粗熱を飛ばし、再度加熱して味をみてしょうゆ大さじ3を加え、2、3分蓋をせずに煮る。熱々より室温ぐらいがおいしい。
〔1〕マイワシ8本を手開きし、頭と尾、皮を除き、一口大に切る。中骨は取っておく。
〔2〕すり鉢に中骨を加えたたき潰しながらあたり、〔1〕を加えあたる。塩小さじ1/2、胡椒少々を加える。次にショウガみじん切り大さじ2、ネギみじん切り1/2本分を。さらに酒大さじ2、片栗粉小さじ1、とき卵1/2個を加え、最後に5ミリ角に切ったレンコン1/2カップを加えさっと混ぜる。
だし4カップを沸かし、酒大さじ3を加え沸き立ったところにピンポン玉大にまとめたつみれ8個を加えあくを丁寧にすくい、塩小さじ1を加え味をみて、ショウガ汁大さじ1、薄口しょうゆ小さじ2で調え器に盛り、吸い口にみょうが薄切りを適宜あしらう。
【作り方】
形を調えたピンポン玉大のつみれ8個に片栗粉をまぶす。揚げ油を中温低めに熱し、まずシシトウ8本(へたを切りそろえ、破裂しないように楊枝で穴を2、3カ所あける)を揚げる。次に油を中温高めにしてつみれを揚げ、油を切る。天然塩とレモンを絞っていただく。
珍しい生タイプの塩蔵ペッパー。豊かな香りと辛みが最高! 今回はつみれに混ぜましたが、クリームチーズに散らしてもオススメです。50グラム1500円(税込み)。<問>FOREST JAPAN (電)086・238・3199
オイルサーディンに使ったのがこちらのオリーブオイル。くせがなく風味がよいので、調理用にぴったり。750ミリリットル3024円(税込み)。<問>小川正見&Co. (電)03・3392・3380