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川床で楽しむ正統派フレンチ 鮒鶴京都鴨川リゾート
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メーン料理の「イベリコ豚のロースト_バスク風」。ジューシーなイベリコ豚と大徳寺納豆のソースの相性が抜群=2015年6月17日、京都市下京区(志儀駒貴撮影)
京都・鴨川を望む重厚な和風建築の「鮒鶴(ふなつる)京都鴨川リゾート」は、創業140年余の歴史ある元老舗料亭旅館「鮒鶴」をリノベーション(刷新)した豪華な空間だ。風雅な東山を眺めながら味わう正統派フレンチ。非日常の世界へと誘われ、ぜいたくなひとときを楽しめる。5~9月は京の風物詩「川床」で食事を楽しむこともできるとあって、予約殺到の人気店だ。
京都有数の繁華街・河原町に近いという利便性、そして鴨川沿いにたたずむ五層楼閣様式のひときわ目を引く建物。竹林のアプローチを進むと、リゾートホテルを思わせるロビーが待ち受けていた。
案内されたレストランは、和とモダンが融合した落ち着いた雰囲気ながら大きな窓の設(しつら)えで開放感もある。さっそく、季節のディナーコース(8500円・税サ別)をお願いする。
色とりどりの「オードブルの盛り合わせ」が目の前に運ばれてくると、思わず感嘆の声がもれた。冷や麦とガスパチョのグラニテや白身魚の手まりずしなど、季節に合わせた6~7種類の料理が1つの皿に整然と並ぶ。「女性はいろんな料理を少しずつ召し上がるのがお好きですね」とシェフの山本博之さんがほほ笑む。正統派フレンチをベースに自分なりのアレンジを加えているという。
「焼き茄子(なす)とかぶらの冷製スープ」は、かぶらと玉ねぎのクリームスープに、焼き茄子のピューレを浮かべる。暑い季節にぴったりの冷製スープはスッとしたのどごし、すっきりとした甘みがさわやかな一品。焼き茄子のピューレで、味に変化が生まれる。
「鮎のコンフィ グルノーブルスタイル」は、初夏の鮎を約5時間かけて低温調理し、最後にこんがりと焼き目をつけるという。骨まで軟らかく、「頭から骨まで全部召し上がっていただけますよ」と山本シェフ。グレープフルーツとしば漬けがトッピングされ、ルッコラのピストソースが鮮やかだ。食感が楽しく、酸味がほどよく利いている。「グルノーブルソースは通常、焦がしバターにレモンやケイパーを使用するのですが、京都らしさも生かしたいとアレンジを加えました」
メーンの肉料理は「イベリコ豚のロースト バスク風」を。肉汁あふれるイベリコ豚は、大徳寺納豆のソースとパウダーで。香ばしい匂いとほどよい塩気が肉のうま味を引き出している。玉ねぎとピーマンを煮込んだピペラードはフランスとスペインの両国にまたがったバスク地方の伝統料理だという。
一品一品ボリュームがあり、女性ならおなかいっぱい。しかし、デザートは別腹。チェリーとライチを使った夏らしい一品が供された。ソースに老舗茶舗「上林春松本店」の玉露“瑞玉”を使っているという。酸味と甘みのバランスが抜群で、お茶の風味も加わって絶妙のハーモニーを生み出す。あっという間に完食してしまった。
山本シェフは、大阪のフレンチの名店で9年間修業した後、「鮒鶴京都鴨川リゾート」のレストランを任された。「フランス人シェフの下で正統派フレンチをたたき込まれてきました。この店は観光客の方も多いので、基本はクラシックですが、アクセントとして京都らしさも出していきたいと思っています」。漬物やお茶などを随所に取り込んでいるのも、その思いからだという。食材にもこだわり、その日仕入れたよいものを随時メニューに取り入れる。
5~9月は「川床」でフレンチを楽しめるというのもうれしい。「川床やフレンチというと、かしこまったイメージがありますが、どなたでも気軽に楽しんでいただきたい」と話す。
記念日やご褒美などハレの日に訪れ、非日常感に浸りたい。(文:杉山みどり/撮影:志儀駒貴/SANKEI EXPRESS)
※消費税・サービス料別途