トヨタ自動車、独フォルクスワーゲン(VW)、米ゼネラル・モーターズ(GM)の自動車メーカー「新ビッグ3」のつばぜり合いが激しくなってきた。首位トヨタはVWの牙城の欧州で開幕したパリ国際モーターショーで、初の小型スポーツ用多目的車(SUV)を出展、存在感をアピールする。一方、VWは年内の世界販売1000万台超えを射程に入れ、GMは中国で大型投資に踏み切る。“王座”の行方は流動的だ。
2日から開催中のパリ国際モーターショー。トヨタは超小型電気自動車(EV)「i-ROAD(アイロード)」に加え、従来のラインアップになかった小型SUVのコンセプトカー「C-HR」を世界初公開し、来場者の関心を集めた。
欧州はSUVの人気が高い。C-HRは性能を高めた新型ハイブリッドシステムを採用、市販は未定だが、2016年に投入されるとみられる。
トヨタの今年の欧州販売は約86万5000台を超え、昨年実績(約84万8000台)を上回る見通し。