タカタ、トヨタの教訓生かせず エアバッグ問題で経営トップの説明なし (1/2ページ)

2014.12.5 06:32

 エアバッグの欠陥問題が米国をはじめ日本など世界に飛び火し、タカタの責任を追及する動きが強まっている。タカタは3日、米下院の公聴会で自動車メーカーのリコール(回収・無償修理)に全面協力する姿勢を表明したが、議会や米道路交通安全局(NHTSA)の不満が鎮まる気配はない。トヨタ自動車が4年前にリコール問題を乗り切ったように、失った信頼を取り戻せるか。タカタには一刻の猶予もない。

 タカタは日本初の2点式シートベルトなどを製造。製品への信頼は高く、財務も健全な「自動車部品の優等生」(国内自動車メーカー)とされてきた。創業家出身の高田重久会長兼最高経営責任者(CEO)はホームページで謝罪や安全確保に取り組む声明を発表してきたが、ステファン・ストッカー社長も含め公の場で説明していない。

 リコールは消費者と接点のある自動車メーカーが実施するのが一般的だ。部品メーカーは製造責任を負うが、前面に出て対応しにくい事情もある。ただ問題が拡大する中、「安全への要求が高まっているのは業界の常識。なぜトップが表に出てこないのか」(部品大手)との批判は高まる。

記憶に新しいのが、2009~10年のトヨタ自動車のリコール問題だ

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