南ドイツ新聞(電子版)などは11日、自動車のドアを遠隔操作で開閉するタイプの鍵について、英国とドイツの研究チームが技術的な弱点を確認したと報じた。メーカー15社の一部車種で暗号化された信号を解読するなどして比較的簡単に鍵を偽造できたとしており、同紙は窃盗団などに悪用される恐れがあると指摘した。
15社はドイツのフォルクスワーゲン(VW)グループの4社とフランスのルノー、日本の三菱自動車や日産自動車など。研究チームは、対象車は世界で約1億台に上ると推計している。
研究チームの作業の詳細は伝えられていないが、鍵に内蔵されているチップを取り出して分析し、識別コードを割り出すなどした。
同紙によると、1995年以降に製造されたVWの一部車種は特に脆弱(ぜいじゃく)という。(共同)