【カローラ半世紀】(上)
■トヨタの金字塔 国内販売首位36回
トヨタ自動車を代表する大衆車「カローラ」が20日、初代の発売発表から50年の節目を迎える。価格や維持費が手ごろで品質も高く、あらゆる面で「80点以上の合格点」に挑み続けたカローラ。世界累計販売はこれまでに約4400万台に上り、現在のトヨタの世界年間販売台数の4倍を数える。その存在はトヨタの大衆車ブランドの象徴にとどまらず、日本製自動車の技術や品質の高さを世界に広める“伝道師”でもあり続けている。
今も上位10傑入り
「ありがとうカローラ 生誕50年祭」。全国的に久しぶりの晴天に恵まれた週末となった15、16日。全国のカローラ店の多くで50年を祝うキャンペーンが展開され、日本の乗用車の普及とトヨタ販売会社の業績に多大に貢献してきた牽引(けんいん)役への功績がねぎらわれた。
それもそのはず。1966年生まれのカローラは、これまでの49年間で36回もの国内販売首位という“金字塔”を打ち立ているからだ。しかも50歳を迎える今もなお上位“10傑”入りの常連となっている。2016年度上期の車名別販売台数(軽自動車含む)で見ても、現行11代目の投入から4年が経過したにもかかわらず、約4万2000台を販売し10位に食い込んでいる。