
インタビューに応じるマツダの小飼雅道社長【拡大】
マツダの小飼雅道社長は17日までにフジサンケイビジネスアイなどの取材に応じ、2019年に電気自動車(EV)に本格参入することを表明した。EVを重視した環境規制が導入される北米でまず売り出す。EVの開発に際しては業務提携しているトヨタ自動車との協業を検討する。併せて小飼社長は、21年以降に家庭の電源でも充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)に参入する方針も明らかにした。
小飼社長は、排出ガスの削減を義務付ける米国の環境規制などに対応するには「EVにも前向きに取り組む必要がある」と述べた。マツダは現在、小型車の「デミオ」をベースにしたEVの走行試験を国内で行っており、19年に投入するEVも小型車を想定。まず北米での展開後、各国の規制動向に応じ中国や欧州、日本でも検討するとした。PHVについては技術開発中で「中・大型車への採用を検討する」と話した。
一方、昨年5月に先進技術の包括提携で基本合意したトヨタとは人的交流を中心に進めており、EVの制御技術などで「共同開発を検討している」と説明。今後、資本提携に踏み込む可能性については「現時点で考えていない」と述べた。