--クラウドファンディングの仕組みを使う意味は
「クラウドファンディングのようなITは、不動産と相性がいい。大手が手掛けそうな大規模プロジェクトも、ITを使えば個人が束になり大手に匹敵する資金規模で関わることが可能だ。中にはクラウドファンディングで資金調達するより、銀行から調達したほうが早いのではないかといわれることがある。でもそれを続けることによって世界は変わっていくと考えている。目指しているのは、個人に不動産投資を開放するインフラづくりだ」
--AI(人工知能)を使った不動産の価値査定の仕組みも動かし始めた
「AI-Checker(チェッカー)というシステムだ。最寄り駅がどこか、そこからの距離はどれぐらいか、などの物件情報を入力すると自動査定する。社内で使ったところ、査定結果は専門家の見方と8割方、一致した。今後さらに精度を高め、いずれは公開したい」
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【プロフィル】岩野達志
いわの・たつし 東大農卒。日本不動産研究所、ゴールドマン・サックス・リアルティ・ジャパン、ロックポイントマネジメント・ジャパンを経て、2012年ロードスターキャピタルを設立し、現職。不動産鑑定士。43歳。兵庫県出身。
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【会社概要】ロードスターキャピタル
▽本社=東京都中央区銀座2-6-16 ゼニア銀座ビル6階
▽設立=2014年3月14日
▽資本金=10億8910万円
▽従業員=28人
▽事業内容=不動産投資、クラウドファンディング、仲介・コンサルティング、アセットマネジメント