新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の論文不正問題で、理化学研究所の調査委員会は8日午前、小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダー(30)が求めていた再調査は不要との報告書をまとめ、理研の理事会に報告した。これを受け、理研は再調査しないことを決定。小保方氏の不正を認定した調査委の最終報告が確定した。
調査委は小保方氏から提出された追加資料などを検討した結果、再調査が必要な新証拠はないと判断したもようだ。理研は同日の理事会で調査委の報告書を了承し、再調査しないとの結論と論文の撤回要請を小保方氏側に伝えた。午後に東京都内で記者会見を開く。
理研は7日夜にも調査委から報告を受けたが、途中報告だったため結論を見送っていた。