違法にサンゴ漁をしたとして、横浜海上保安部が中国人船長を逮捕した中国漁船。手前は海保のボート=30日、小笠原諸島・北之島沖(横浜海上保安部提供)【拡大】
小笠原諸島沖の排他的経済水域(EEZ)内で密漁をしたとして、横浜海上保安部は30日、漁業主権法違反(無許可操業)の容疑で、サンゴ漁船「浙椒漁運88355」の船長、張財財容疑者(45)=中国籍=を現行犯逮捕した。同保安部が小笠原諸島周辺で中国人船長を逮捕したのは今月に入って5人目で、いずれもサンゴの密漁が目的とみられている。
逮捕容疑は、30日午前9時20分ごろ、同諸島北之島(東京都小笠原村)の北北西沖約34キロの日本のEEZ内で、サンゴ漁に用いる道具を海中に投入した状態で操業していたとしている。同保安部は張容疑者の認否を明らかにしていない。