【早坂礼子の経済ウォッチング】過剰なイルミネーション 「光害」を懸念する声も (1/3ページ)

2014.12.20 19:10

【イルミネーションビジネスの光と影】

 イルミネーション業界には影の部分も少なくない。周辺環境との共存は喫緊の課題だ。省エネ効果が売り物のLED(発光ダイオード)電球も数が多ければ電力使用量の削減にはつながらないし、周辺生態系への悪影響など「光害」も指摘されている。参入企業は中小が多く、人材育成もこれからという黎明期の業界にありがちな構造的問題もある。

 周辺環境悪化に懸念も

 年々華やかさを増す各地のイルミネーションに、「光害」を懸念する声も出始めた。目立つのは夜空に本来輝いているはずの本物の星明かりを弱め、人間や動植物に悪影響を与えるのではないかという意見だ。

 イルミネーションの主流になっているLEDは太陽の光とは違うため、光があたっても印刷物は退色しないが、なかには紫外線がないと生きていけない生物もいる。またLEDは直進性が強いので、光がずっと当たり放しになっていることで影響を受ける生物がないともいえない。電球を取り付ける樹木が痛んだり、周辺に生息する鳥がいなくなるなど周辺環境への影響はある程度避けられないだろう。

使用電力が白熱電球の10分の1とはいえ…

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