私たちワールド・ビジョン・ジャパンは、2014年からヨルダン北部のホスト・コミュニティーの5つの公立学校で、シリア難民とヨルダン人の子供たちを対象に、補習授業やレクリエーション活動、食事の支援を行っている。難民の子供たちの世代が勉強を中断したまま成長した場合、満足な職に就けず犯罪や武装組織に取り込まれ、地域がさらに不安定化する恐れがある。
マンスーラさんと、その傍らで彼女の話を無表情で聞いている2人の息子たちを見て、この負の連鎖はここで断ち切らなければならないと強く思った。(文:ワールド・ビジョン・ジャパン 渡邉裕子/撮影:ワールド・ビジョン・ジャパン/SANKEI EXPRESS)
■わたなべ・ひろこ 大学卒業後、一般企業に勤務。その後大学院に進学し、修了後はNGOからアフガニスタンの国連児童基金(ユニセフ)への出向、在アフガニスタン日本大使館、国際協力機構(JICA)パキスタン事務所などで勤務。2014年11月にワールド・ビジョン・ジャパン入団。
■ワールド・ビジョン・ジャパン キリスト教精神に基づいて開発援助、緊急人道支援、アドボカシー(市民社会や政府への働きかけ)を行う国際NGO。子供たちとその家族、そして彼らが暮らす地域社会とともに、貧困と不公正を克服する活動を行っている。www.worldvision.jp/