カジノ誘致をめぐって〝激論バトル〟を繰り広げている橋下徹大阪市長(左上)、松井一郎大阪府知事(左下)の維新コンビと井戸敏三兵庫県知事【拡大】
カジノを含む統合型リゾート(IR)をめぐり、大阪市此花区の夢洲(ゆめしま)への誘致活動を進める橋下徹市長(大阪維新の会代表)と松井一郎大阪府知事(維新幹事長)が、カジノ反対派の井戸敏三兵庫県知事と“バトル”を繰り広げている。これまでにも関西3空港問題などで対立してきた因縁の関係だけに双方の発言はエスカレート。ギャンブル依存症を懸念する井戸氏の発言に対し、松井氏が「それなら兵庫県ではパチンコも規制すればいい」とかみつくなど、溝は深まるばかりだ。
ギャンブル国家を助長?
「地域振興のために手段を選ばないという姿勢そのものが、基本的に間違っている。人が集まって金さえ使えばいいのか」
井戸氏は10月14日の定例会見で、積極的なIR誘致活動を行う橋下氏らを痛烈に批判した。さらに「日本はすでに相当のギャンブル国家。それを助長するカジノをなぜ解禁するのか」と疑問を呈し、「依存症が兵庫県内にも出てくる。行政的な取り締まりが必要になり、裏社会の活動も予想される」と指摘した。