首都ハノイにあるインターネットカフェ。ベトナムは、コンピューター安全対策の強化が急務だ(AP)【拡大】
ベトナムはコンピューターウイルスによる損失額が膨らんでいる。地場ネットワークセキュリティー最大手BKAVの調査によると、2015年の損失額は8兆7000億ドン(約461億円)に達し、前年から2000億ドンの増加となった。同国ではコンピューターウイルスなどに対するセキュリティー意識が向上しているものの、まだ十分ではなく、サイバー攻撃のリスクはさらに高まっているもようだ。国営ベトナム・ニューズなどが報じた。
同社の調査では、コンピューター利用者の収入とウイルス感染によるコンピューターの使用不能時間を基に損失額を算出。1人当たりの損失額は平均で125万ドンだった。
15年は6万3000のコンピューターウイルスが新たに発見され、6170万台のコンピューターがウイルスに感染した。うち910万台はUSBの使用が原因とされる。