21日付の中国各紙は、習近平国家主席が20日、異例の迷彩服姿で中央軍事委員会の統合作戦指揮センターを視察したことを写真付きの1面トップで報じた。習氏の肩書に初めて統合作戦指揮センターの「総指揮」を加え、軍事作戦の最高指揮官でもあることを公式に伝えた。
習氏の重要な肩書は共産党総書記、国家主席、中央軍事委主席と合わせて四つとなった。習氏は軍の大規模改革を推進しており、軍権の完全掌握をアピールする狙いがありそうだ。
軍事委は軍全体を管理する行政的役割や「軍事戦略」など国策規模の決定を担い、統合参謀部を主体に構成される「統合作戦指揮センター」は具体的作戦の立案や指揮が任務。中国紙は統合作戦指揮センターを「人民解放軍の統合作戦における中枢であり大脳だ」と表現した。
習氏は軍制服組トップの中央軍事委副主席だった郭伯雄、徐才厚の両氏を汚職で摘発。反腐敗運動を武器に軍掌握も推進してきた。(共同)